MONTHLY ARCHIVE:2009.04

ニコン:D5000セミナー

2009年4月26日に株式会社ニコンイメージングジャパン主催にて、同社のデジタル一眼では初の可動式「バリアングル液晶」を搭載した、ニコンデジタル一眼レフカメラD5000に関するモノフェローズ専用セミナーを開催いたしました。当日は休日にも関わらず多数のモノフェローズの方々に参加頂きました。大変に感謝しております。

今回のセミナーはD5000プロジェクトマネージャーの田澤さんに加えて、D5000プロダクトサブマネージャー(メカニック担当)の渡部さん、同じくD5000プロダクトサブマネージャー(電気回路設計担当)の大貫さんという3名の開発者の方に登場頂きました。

(登場頂いたD5000開発陣。左から渡部さん、田澤さん、大貫さん)

3名という人数も凄いですが、それぞれのご担当が、商品全体の開発思想を生み出したプロジェクトマネージャー、D5000の最大の特徴である可動式「バリアングル液晶」を生み出したメカニック担当、簡単操作を実現したシーンモードを生み出した電気回路担当という、D5000の魅力を語っていただくにはこれ以上はない最適なバランスとなっています。このメンバー構成を聞いただけでも、デジ物、デジタル一眼レフが好きな方には堪らないのではないでしょうか?

ニコンという会社

ニコンの技術、魂の結晶の一つである最新モデルD5000を語る上では、ニコンという会社の考え方を避けては通れません。この点については、開発陣を代表して田澤さんからご紹介をいただきました。

ご存知の方も多いかと思いますがニコンはデジタルカメラだけのメーカーではありません。写真に加えて、半導体製造装置、半導体検査装置の製造も行っています。そして、これら全ての商品に共通して言えるのは、「絶対に失敗が許されない商品」であるということです。

写真は撮りたい一瞬を逃したら、もうその瞬間を取り返すことは出来ません。半導体製造装置も、検査装置も少しのミスが億単位の損失に繋がる商品であるがゆえ、厳しい品質基準を求められます。ニコンは常にこうした極めて高い品質を求められる分野で成長してきたのです。そして、この厳しい中でニコンが成長できた理由は、同社の企業理念、「信頼と創造」にあります。

そうです。ニコンはこの「信頼」と「創造」に徹底的にこだわり、お客様の「期待を超えて、期待に応える」ことをどこまでも追求する企業なのです。

(50年間不変のFマウントはお客様の信頼を重視する姿勢の証明)

ニコンのカメラ

「信頼と創造」を企業理念とするニコンのカメラ作りはある意味で特殊です。「プロカメラマンが極限状態で撮影をしても問題が起きないか?」「撮りたい一瞬を逃さずに撮れるのか?」ということに、こだわりぬいてます。

この要となっているのが「鬼」と言われる品質管理部門です。田澤さんが若手のころに開発したデジタルカメラを品質管理部門に検査してもらいに持っていったところ、受け取った検査部門の方は、その商品を「意図的に机の上に落とし」ました。そして、「これで撮れなくなっているならお客様には出せない。開発のやり直しだ」と言われたそうです。驚くべき徹底ぶりです。そして、当然、D5000もこの厳しい検査にもまれて来ています。

こうした厳しい企業姿勢が全デジタルカメラメーカーが対象となった日経ビジネス「アフターサービス満足度ランキング」で、4年連続第1位、調査開始から9年間で通算6度の受賞となって現れているのでしょう。

D5000誕生の裏に

D5000は「もっともっと」を求められて生まれてきた商品です。その結果、性能の出し惜しみをまったくと言っていいほどしていません。例えば、画像センサー。通常エントリーモデル向けの性能のセンサーを搭載しますが、D5000は上位機種のD90のセンサーをそのまま利用するという驚きの決断をしています。

更に、ニコンらしさの追求のために下開きのバリアングル液晶モニターを搭載しました。メカの可動部分を増やすことは、不具合や将来の故障の可能性を増やすことになります。そのため、メーカーの開発者としては避けたいと思っても不思議ではありません。特にニコンの場合は「鬼の品質管理」が控えていますから、余計に開発者にとっては厳しい条件を抱えることになります。

(モデルのお二人。田崎愛美さんと山下実紗さん)

それでも、D5000の開発メンバーは、ニコンらしさ、「信頼」を守りつつ「創造」を実現するためにこの難しい課題に挑戦することを決めたのです・・・。どうやって、D5000開発メンバーはこの課題をクリアしたのか?何故バリアングル液晶は下開きになったのか?エントリー層でも使いやすいようにどのような工夫をしたのか・・・?

セミナーの真髄は、セミナーに参加されたモノフェローズの方がセミナーのレビューをこちらのTBセンターに順次トラックバックしていただくことになっておりますので、「撮る自由と楽しさが広がる、ニコンデジタル一眼レフカメラD5000」の世界について興味がある方は、是非こちらのページをチェックしてください!

(当日の撮影会場。最高のロケーションでした)

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日立:Wooo UTシリーズセミナー

2009年4月25日に株式会社日立製作所新大手町ビルにて、モノフェローズの方々向けのできる録画テレビ、Wooo」セミナーを開催いたしました。当日はお休みにも関わらず多数のモノフェローズの方々に参加頂きました。大変に感謝しております。

この春のWoooは全ラインナップがHDD内蔵とネットワーク対応となり正に「ネット時代のテレビ」に相応しいものになっています。また、最高の画質を簡単に手に入れることが出来る、「インテリジェント・オート高画質」が搭載されています。

このインテリジェント・オート高画質、何だろう?という感じだと思いますが、これは実際に見てみると納得の機能です。

結局、テレビにしても何にしてもモニターは、人間の目にキレイに写らなければ意味がありません。ところが、今売られているテレビはテレビのモニター上にキレイな画(色)を出すところで止まっています。しかし、モニターから目の間にはテレビよりもはるかに大きな空間が広がっていますよね?そう、部屋です。今のテレビってこの巨大な空間の影響を照度以外は加味していません。蛍光灯の環境。白熱灯の環境。色味に大変に大きな影響を与えているにも関わらず・・・。

(インテリジェント・オート高画質はコロンブスの卵的な機能)

インテリジェント・オート高画質はまさにこの問題を解決する機能です。同機能は部屋の照度だけでなく、色味を感知して、画面上の色味を変えます。結果、人間の目には本来のキレイな色が届くようになります。聞いてみると当たり前なのですが、今までこれってなかった機能です。事前に商品概要を伺ったときに、「コロンブスの卵だ・・・」と思わずつぶやいてしまいました。さて、商品のご紹介はここまでにして、当日のセミナーの様子をご紹介します。

当日のセミナーは、テレビが作りたくて日立に入社して、以降17年間、テレビ設計、商品開発とテレビ一筋のスペシャリストである商品企画本部鈴木さんに、「できる録画テレビ、Wooo」を何故日立は生み出せたのかについて開発時のエピソードも交えて紹介頂きました。

(テレビ一筋!商品企画本部商品戦略企画部 鈴木さん)

日立とは?

日立と言うと「Inspire the Next」が有名だと思いますが、企業理念は別にあります。それは、「和」「誠」「開拓者精神」の3つです。この理念をカードにして常時携帯するようなことはないようですが、この3つの理念は、社員全員に共有されており、実際にエンジニアが商品を開発する上でも無意識のうちに自らの行動と照らし合わせているそうです。そして、当然ですが、この3つのどれが欠けても、Woooは生まれることがなかったのです。

日立のテレビ作り

日立はその企業理念にある「開拓者精神」を生かし、最先端のテレビを世に問うことも多々ありましたし、現在もあります。しかし、「最先端」であること以上にこだわっている点があります。それは、「高画質」「高品質デザイン」「操作性」の3つの点から「お客様に信頼ある商品を提案する」ことなのです。

実際にそうした例は枚挙に暇がありません。例えば、フラットテレビが流行した当時には、「売りやすい画面のフラット化」よりも「アナログ放送を美しく再生し、目の疲れを防止できるプログレッシブスキャン」の搭載を優先しました。DVDレコーダーが爆発的に売れ始めたときには、テレビとDVDレコーダーを別売りにし似て売上を増やすことよりも、ユーザーが簡単・便利に使えることを優先してHDD内蔵テレビを発売しました。

WoooUTシリーズが目指したもの

「壁掛けテレビは何故生まれない?」スタートはとても素朴なものでした。壁掛けテレビはかなり昔から夢のテレビと言われてきました。そして、ブラウン管からプラズマや液晶へとテレビが変化して、直ぐにでも壁掛けテレビが生まれるような錯覚を誰もがもっていたのではないでしょうか?しかし、実際にテレビを壁にかけている方は少数です。日立のエンジニアはこのギャップに「お客様の不満」があると考えたそうです。

「液晶なのだからテレビは簡単に壁掛けに出来るだろう?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、現実はそんなに簡単なものではありません。

壁に掛ける以上は相当な薄さ・軽さを実現しないといけません。一方で、薄く・軽くなれば強度の低下は免れません。テレビは8-10年間使われるものですし、使う方の中には当然お子様も含まれます。そんな商品に求められる強度はかなりものです。

また、テレビを録画しない人は殆どいませんから、テレビとレコーダーをつなぐ配線の問題も見逃せません。物理的に壁に掛けられるテレビであっても、何本も配線が出ていては見栄えが悪く、お客様は壁に掛けたいとは思えないでしょう。

薄さ・軽さと強度。接続性と配線。正にトレードオフの関係で、どちらかを優先すればどちらかが低下します。しかし、テレビと言うものを考えれば、これらはどちらも譲れないものです。これは高い技術力を誇る日立であっても簡単に解決できる問題ではありませんでした。

では、どうやってこの複雑な問題を日立は解決したのか?という点や、その問題を解決したテレビ、Woooの薄さ、美しさ、そして画質はどの程度のものなのか・・・?という点については、こちらのセミナーにご参加いただいたモノフェローズの皆様のレビュー(この記事の下にトラックバックされます)に譲りたいと思います。全ラインナップがオンライン対応となったネット時代に相応しい日立のWooo シリーズの世界について興 味がある方は、是非こちらのページをチェックしてください!

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カシオ:PROTREK(プロトレック)MANASLUセミナー

2009年4月18日にカシオ計算機株式会社本社にて、モノフェローズの方々向けのPROTREK(プロトレック)MANASLU PRX-2000Tセミナーを開催いたしました。当日はお休みにも関わらず多数のモノフェローズの方々に参加頂きました。大変に感謝しております。

今回のセミナーでは入社以来PROTREK一筋の開発者である牛山さんに登場頂き、「カシオの物造り」、「何故カシオが時計を?」「PROTREKとは何か?」について熱い想いを語っていただきました。その話は「プロジェクトXの音楽が途中脳内で聞こえてきたくらい感動した」「セミナーも充実していて、PROTREKファン全てに知って欲しい開発ストーリー満載で大満足」と参加者の皆様から終了後にコメントを頂けるほどのものでした。

(カシオの熱い開発者魂を持った牛山さん)

詳細なレビューは下記リンク先にある参加いただいたモノフェローズの皆様のblogレビューを見ていただければと思いますので、ここではそのあら筋だけをご紹介したいと思います。

「カシオの物造り」

FH20のセミナー以来、繰り返し紹介いただいていていますとおり、カシオの物造りの基本は、同社の経営理念である「創造 貢献」に集約されます。同社の2008年版コーポレートレポートの記載を引用してご紹介しますと、「創造」とは「普遍性のある必要を創造すること」であり、「誰にとっても必要でありながら、まだ世の中になかったものを新たに生み出す」ということです。そして、「貢献」とは、「創造したものが、やがて無くてはならないものとして世の中に普及していくこと」なのです。当然ですが、この思想はPROTREKの開発現場においても体現されています。

(カシオが誇る経営理念「創造 貢献」)

「何故カシオが時計を?」

カシオの時計作りには30年以上の歴史があります。しかし、カシオと同じトップクラスの時計メーカーの中には100年単位の歴史を持つ企業が少なくありません。つまり、カシオは時計においては「新参者」なのです。言われてみれば、何故電卓を作っていたカシオが時計を?と疑問に思います。

実はここにも「創造 貢献」の精神があります。カシオがデジタルカメラを銀塩カメラの延長線の商品として位置付けずに、「画像コミュニケーションツール」として位置付けて、今までにない斬新な商品を生み出してきたことは、FH20や、FC100、Z400の一連のセミナーでご紹介をしてきました。これと同じようにPROTREKも既存の時計の延長線の商品として、デジタル時計を位置付けていないのです。

カシオにおける時計は、身につける「リスト情報機器」なのです!

ある方が言われるには、「普通の時計は時を刻む」が「カシオの時計は時を計算する」のだそうです。だから、カシオがはじめて生み出した時計「カシオトロン」には、世界で初めての「フルオートカレンダー(カレンダー計算機能)」が搭載されていたのです。

(なるほど。カシオの時計が一味違う理由が分かります)

「PROTREKとは何か?」

身につける「リスト情報機器」であるカシオの時計。そのPROTREKが目指すのは、「山登りのプロが使えるリスト情報機器=パートナー」となることです。しかし、8000メートル級の山に登る、山登りのプロがPROTREKを使う環境は極めて厳しいものです。この中で、カシオとして「創造 貢献」をどう実現してきたのか、そして今回のセミナーの主役である「PROTREK(プロトレック)MANASLU PRX-2000T」はどうやって生まれてきたのかという「驚きの物語」につきましては、下記リンク先にあるセミナーに参加されたモノフェローズの方々のblogをご覧ください!

(中を見ると高度実装技術、センサー技術の塊
であることが分かります)

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