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ニコン:D90セミナー

08年12月7日に株式会社ニコンイメージングジャパン本社にて世界初の動画撮影機能「Dムービー」搭載した、ニコンデジタル一眼レフカメラD90に関するモノフェローズ専用セミナーを開催いたしました。当日はお休みにも関わらず多数のモノフェローズの方々に参加頂きました。大変に感謝しております。

今回のセミナーでは「一眼レフで撮る動画の世界を堪能するまたとない機会です!一眼レフのトップメーカー、ニコンが切り開くこの新しい世界を体験してみませんか?」という趣旨で、D90の開発からマーケティングにいたるまで総指揮を執られた中村良夫D90プロダクトマネージャーにお越し頂き、開発の経緯や、商品の特徴についてご紹介頂きました。

中村プロダクトマネージャーはD90を担当される前にはD80、D300、D700を担当されていたそうで、ニコンの一眼レフの中枢にいる方ですから、物好きのモノフェローズの皆様にご説明いただくには最適の方です!

セミナーでは、まずはニコンという会社についてご紹介がありました。ご存知の方も多いと思いますが、ニコンの企業理念は「信頼と創造」なのだそうです。この企業理念はお題目として掲げているだけのものではなく「信頼」は、「鬼」の品質管理と顧客ニーズの徹底重視によって、「創造」は先端技術への挑戦と最新提案を牽引するという開発姿勢によって守られています。

例えば、レンズを装着したままのカメラをレンズ面から落としても壊れないのか、コンクリートの壁に側面からぶつけたらどうか?超望遠レンズ付きのカメラを高い三脚に取り付けた状態で、レンズ面から倒しても大丈夫なのか?などの開発者としては悲鳴を上げたくなるほどの厳しい品質管理が行われています。まさに、「鬼の品質管理部門」がお客様の視点で徹底した確認をしているのです。

また、デジタル製品では、モデルチェンジがあるたびに以前のモデルの備品が使えなくなることが多々ありますが、ニコンはお客様の資産に対する敬意を強く持っていて、何と50年前のレンズですら、今回のD90に装着して使うことが出来るようにしています!一部のモデルで制限はあるそうですが、これは驚異的です。更に、操作系も統一されていて、モデルや開発者が変わり続けても、主要ボタンの配置をかたくなに守り続けています。

モノ作りをしたい人は、そもそも新しい挑戦をしたい気持ちが強いので、今まで発売された商品の制約を取り除いて素の状態から作り直したいという衝動に駆られがちです。これはこれで、今までにないものを作り上げる可能性が高まりますから一概に否定すべきものではありません。しかし、一本数万円から数十万円もするようなレンズで頻繁な仕様変更をされては適いませんし、機種毎に異なる操作性のために、重要な一瞬を撮り逃してしまうなんて笑えません。

ニコンはこうした顧客の視点から、「変えるべき事、変えてはいけない事」をしっかりと考えて、顧客の資産(レンズやノウハウ)を守り続けているのです。さすが、カメラや半導体製造装置など、「失敗が許されない」領域で事業をしている会社は違います。私は当日セミナーを聞きながらニコンをずっと使い続けている方が多数いる理由が「体感」できたように思えました。

こうした話をしますと、「では、ニコンがガチガチの保守的な企業なのか」と思われる方もいらっしゃると思いますが、決してそうではありません。1969年に自動調光、1971年に自動焦点、1994年には手振れ補正、2005年には顔認識AF、とメラの重要な最先端機能をニコンは出し続けています。ここが企業理念の「創造」の部分です。そして今回の世界初一眼レフ動画D90もこの流れにより生まれた、ニコンならではの新しい提案なのです。

言い換えますと、D90は、「信頼」を守るために、「最高の静止画が撮れる」ことを、「創造」を続けるために「一眼レフだからこその動画を撮れる」ことの2つを満たしたカメラです。

中村プロジェクトマネージャーによりますと、この実現のため、D90では上位機種であるD300とほぼ同じセンサーを利用していて、静止画で言えばD300クラスの静止画が撮れるようにしたそうです。そして、動画では、ソフト面を一新することで、一眼レフの感度や解像度の高さを利用した、ビデオカメラではなかなか撮れない、環境下でも最高の動画が撮れるようにしています。

当日は、これが本当かどうかは、論より証拠ということで、お越しいただいたモノフェローズ方全員にD90とレンズ2本をお貸出しして銀座のバーに場所を移しての撮影会をそのまま開催をしました。モデルは2007年 ミス青山学院にノミネートされた都甲理恵さんです。

(撮影:モノフェローズしょういち様)

その際に撮影された写真は下記のTB先にあるセミナー参加者の方々が当日に撮られた動画や静止画で見ていだけます。これが、一般の方がその日渡されたカメラで直ぐに撮った動画や写真なのですから驚きです。

この動画を撮られたご本人たちも相当に驚かれたようで、「これが一眼レフだからこその動画なのか!」という声があちこちから聞かれました。なんといえば良いのでしょうか、8ミリカメラで良いレンズをつけて照明をしっかりとセットしてとった動画のような、なんとも味のある、深みがあるまるでCMや映画の一シーンのような良い絵になっています。

こちらはニコンの方がD90で撮影された動画サンプルです!

(当日セミナーの様子)

(別途撮影した海の動画)

(別途撮影した海にエフェクトをかけたもの)

残念ながら当社スタッフはD90をお借りすることは立場上できませんので、試すことは出来ませんが、モノフェローズの皆様におかれましてはこの後、約1ヶ月間、D90と2本のレンズを駆使して、「ニコンが一眼レフで誘う新しい動画の世界」を堪能していただければ幸いです。

当日はお休みの中、多数のモノフェローズの方々にご参加頂き、心から感謝しております。モノフェローズの皆様方におかれましては、お書き頂いたレビューのTBはこちらにお願いいたします。

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ロジテック:LHR-DS02セミナー

2008年11月29日にロジテック株式会社東京本社にて発売前商品LHR-DS02、アクティブスピーカーLDS-WM100、サウンドレコーダーLIC-WMREC01モノフェローズ専用セミナーを開催いたしました。当日はお休みにも関わらず多数のモノフェローズの方々に参加頂きました。大変に感謝しております。

今回のセミナーは、AV関連商品の開発責任者である遠藤スーパーバイザーと、ストレージ開発責任者である埋橋様、開発部プロモーション担当の三村様から、ロジテックとして重視してることは何か、商品の開発秘話をご紹介いただいた上で、モノフェローズの方々とロジテックの方との商品企画ブレスト会議を開催いたしました。

まさに商品開発の現場の最前線で活躍をされているお二人の開発陣と、商品をこよなく愛するモノフェローズの方々とのブレストは横で聞いていた私も感動モノでした!ロジテックの方々から見れば、先端ユーザーの声を直接聞ける貴重な機会でした。また、モノフェローズの方々にすれば商品の開発の裏側を知るだけではなく、自ら商品の開発にタッチする絶好の機会でした。

(「子供(商品)」を前に語る埋橋様、三村様)

(開発時の想いを語る遠藤スーパーバイザー)

その中身はストレージ関連の話でした。詳細は・・・、残念ながらここではご紹介できません。これがきっかけとなってロジテックから新製品が発売されたら・・・と今からワクワクしております。

さて、セミナーの内容ですが、ロジテックという会社が何をしてきたかというご紹介がまずありました。下記にあるようにPC周辺機器を中心にニーズの掘り起こしをしながら多数の業界初の商品を出しています。例えば、衝撃耐性を上げた外付けポータブルHDDや、USBワンセグレシーバーなどを生み出しています。

(見えにくくてすみません・・・)

そして、現在は、「PC、AV、ゲームの垣根を越えるメーカー」として、お客様の不便を解消することに注力されているそうです。

その代表格のひとつが、今回ご紹介いたただいた商品、LHR-DS02です。え?「HDDを使うためのケースでしょ?」と思われますよね?そういったらそうなんですけど、思わぬ工夫があって、これがあることで出来ることが凄いんです。

皆さんが持ちのコンテンツ(音楽ファイルやテレビ録画ファイル、写真、録画したビデオ等など)は、以前は家電は家電、PCはPCで保存していましたよね。家電では、PCで実質上使えない・使いにくい記録媒体(VHSやMD、古くはテープ)を使っていて、PCはPCで家電では使えない記録媒体(フロッピーや内臓HDD)を使ってきました。その結果、同じコンテンツなのに、家電用、PC用と分けて持たないと両方で楽しむことが出来ませんでした。

でも、時代は変わってきています。家電でもPCでも大容量のコンテンツを大型のHDDに蓄えるようになりました。でも・・・、なぜか家電用のHDDは内蔵が多くて、PCのそれに比べると驚くほど高価です。また、PCであれば1テラのHDDはもう珍しくないですが、家電だと・・・・モデルすら存在しないケースが多々あります。

これって変ですよね?不便ですよね?

そこでPC、AV、ゲームの垣根を越えるメーカー」ロジテックの出番なわけです。今回のモデルを生み出すにあたり、埋橋様がHDDを実際に使っているご家庭に伺って、何を不便に感じているのかをインタビューをして、この問題に気付かれたそうです。

その結果、今回のモデルはPCでのHDD増設を簡単にするだけでなく、その不便さを解決してくれます。しかも、面倒で難しかったHDDの入れ替えも簡単に出来ます!そして、PCでもテレビでもつなげてコンテンツを保存、再生できるんです!

え?「そんなのPCで私はやっている?」という方、お待ちください。ドライバーを持って端子を間違えずにつなげるなんてのは、普通は出来ません!出来る方でも面倒ですよね?私もホコリだらけのPCの中で、HDDの増設なんて面倒で嫌です。
「HDDって落としたら壊れるよね?大丈夫かな?」とも思われますよね?そこも大丈夫です。蓋を開けてスイッチひとつでHDDが取り出せますが、そのときに勢いあまって下にHDDを落とすなんてことがないように出来ています。この下の写真の黒い部分がそのための工夫です。これなら、何段かHDDを積み上げても安心ですよね。

このあたりって、「メカ」のつくりの上手さ」なんですよね。海外の製品だとスイッチが硬かったり、凄い音がしたり、飛び出たと思ったら勢いがありすぎて落としたり・・・ってことが良くありますが、そこは流石日本のロジテック。下記のように試作を繰り返していき、PCの組み立てなんて出来ない!という普通の方でも、スムーズに使えるものに仕上げたそうです。

(エンジニアの創意工夫で繰り返された試作)

また、AV機器コンテンツを取り込むHDDとして大切な思い出を守るためにファンをつけてHDD寿命を長期化させています。また、ファンをつけると騒音が気になりますが、AV機器のそばに置くHDDとして、ファンも静穏モデルを選び、電源連動機能をケース自体に入れることで使わないときはファンの音を出さないようにしています。この辺りに、「PC、AV、ゲームの垣根を越えるメーカー」としての姿勢が見えてきます。


(発売されなかった幻の白モデルが・・・。
出したい色が出なくて悩んだそうです)

なお、当日は、アクティブスピーカーLDS-WM100、サウンドレコーダーLIC-WMREC01についても開発責任者である遠藤スーパーバイザーから熱い思いのこもったプレゼンがありました。特にアクティブスピーカーでは、商品として「持ち運べるものにしたい!」と考えて、サイズに拘りつつも、音質面での妥協もしたくないということで、始めは2個しかついていなかったスピーカーを最後は12個付けてしまったという開発秘話をご紹介いただきました。さすがPC周辺機器からAV機器との融合を考えているだけあって、音質にも相当の拘りがあることが分かりました。

(2個スピーカーを作っていただき12個との差を体感・・・。
その奥に見えるのは・・・?)

この後は、モノフェローズの皆様による商品撮影会があり、冒頭でご紹介したディスカッションが行われたのですが、そちらは本TBセンターでは残念ながらご紹介できません。新商品の発売をご期待ください!

参加いただきましたモノフェローズの皆様、ありがとうございました!

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ナナオ:FORIS.HDセミナー

2008年11月28日に株式会社ナナオEIZOガレリア銀座にてFORIS.HDモノフェローズ専用セミナーを開催いたしました。当日は週末(金曜日)の夜というお忙しい日程の中、多数のモノフェローズの方々に参加頂きました。大変に感謝しております。

今回のセミナーは、株式会社ナナオがテレビを作り始めるきっかけとなったプロジェクトTVのメンバーの中からお二人、FORIS.HDを含めた株式会社ナナオが発売されている全てのテレビに開発に関わっている新田開発マネージャーとテレビの商品企画を経験された後、現在はEIZOダイレクトの販売企画を担当されている北係長、にスピーカーとして参加頂きました。そしてお二人から、何故ナナオがテレビを作るようになったのかと言う経緯や、FORIS.HDの開発意図や、開発時の苦労などについてご紹介頂きました。

(新田開発マネージャーと北係長)

ナナオというと、PCモニターの名門として有名です。特にCRTモニターのころは、製品内に磁石を使っている関係で販売する地域ごとに調整をして、その地域地域で最適な画質が出るようにしていました。こうした「使う人の視点」で考えた超が付くほどまじめなモノ作りが、PCモニターを使ってクリエティブな仕事をする方々から高く評価されてきました。

(人の命を左右するモニター品質。
ナナオモニターはそんな過酷な現場で使われています)

そんなナナオですが、実はインベーダーゲームのモニターOEMで一世を風靡した会社なのだそうです。これは驚きでした。しかし、その当時から、同社のモノ作りの姿勢は一貫していて、ゲームを楽しむ方が画面を凝視してもあまり疲れないですむようにと考えて、石川の工場で一台一台手作業で丁寧に調整をしていたのです。ここでもそうした「使う人の視点」で考えた真摯なモノ作りの姿勢が高く評価されたのか、その売れ行きはものすごいものがあり、当時は全社員をハワイ旅行に招待したほどだったそうです。

そして、この「使う人の視点」で考えた真摯なモノ作りの姿勢は、今回の商品、FORIS.HDにも引き継がれています。

FORIS.HDは、卓上で使えるフルハイビジョンテレビ、
兼PCモニターという特徴のある商品です。

今回のセミナーを伺っていて、この「卓上」というところがこのFORIS.HDのポイントであることが分かりました。テレビを作っているメーカーは多数ありますが、彼らは基本的には居間で使う大画面を基本としていますので、卓上での使い勝手についてはあまり詳しくありません。一方で、ナナオはモニターの名門ですから、モニターとして使われる際に何が大切かを一番良く知っています。FORIS.HDはそこに徹底的に拘っています。

居間であれば、テレビ台などで調整が出来ます。一方で、卓上では、そもそも机の高さがありますし、使う際にも椅子に座ってい使いますから、一定以上の高さがあってはいけません。そのため、ナナオは画面センターが一般の方の目線よりも適度な高さに来るために、

(1)画面サイズをあえて24・27インチに抑えている
(2)スピーカーの位置や配置に特別な工夫をしている
(3)角度を自由に調整できるようにしている

などの工夫をしています。

(1)は、同じメーカー出身者として大変に感銘を受けました。ご存知のように液晶テレビは大型化を加速度的に進めています。それは大きいサイズのニーズがあるとともに、大きいほうが高く売りやすいという側面があることは否定できないと思います。そうした中で、売りにくいというマイナス面があることを知りつつも、ナナオは卓上で画面センターが適度な位置に収まるサイズこそが、卓上テレビという商品を使う方にとって最適であると判断して、あえて小さいサイズを選んだのです。ここには、作り手・売り手の都合よりも「使い人」の都合を優先しているナナオの企業姿勢が見えてきます。

(2)は、デモをしていただきましたがその効果に驚きました。そもそもスピーカーの性能はスピーカーの径(大きさ)に大きく影響されます。音質を上げるためには、大型のスピーカーが必須なのですが、薄型・卓上テレビではその配置に苦労します。横におけば卓上では大きすぎます。下に置けば画面センターがあがってしまいます。

そこで、ナナオはスピーカーを下に置きつつ、斜めに配置するという選択をしました。更に、音響効果を上げるために、薄型テレビとしては珍しくスピーカーの後ろに大きなスペースをとり、そこのエンクロージャーをつけました。また、指向性が強い高音部分の音を劣化させないために、ディフューザーという部品をスピーカー前につけて高音をしっかりと聞こえるように調整しています。音質を犠牲にすることとなく、画面センターの位置(使い勝手)を守り通すナナオのエンジニアの意地が感じられます。

(3)は、コストのかけかたに驚きました。モニターの角度を変更できるのは当然としても、角度の自由度や角度変更後の安定性が至近距離で見るときは重要になります。そこで、ナナオは、アルミダイキャストをこの部分に使ったのです!これは相当に高価な部品です。しかも、それはお客様には普段見えない場所ですし、店頭では全く気付かれもしないでしょう。しかし、ナナオはモニターの名門として、角度の自由度と角度変更後の安定性には多額のコストをかけるという判断をしたのです。この地味だけれども高価な部品からは同社の価値観、「使う人」を重視するという姿勢が滲み出てきていると思います。

(赤枠が高額部品アルミダイキャスト!青円はエンクロージャー。
全て見えない部分ですが手を抜いていません)

これ以外にも、FORIS.HDには、至近距離で見続けても疲れない輝度の設定、入力端子ごとに調整を加えた色温度設定、24インチと27インチで変えている画質調整、高価なHDMI端子を背面ではなく、日本人に多い右利きの人が使いやすいように使い手から見て右側面に配置するなど、ここでは語りきれないほどの「使う人視点」で作られた証が詰まっています。

(使う人の利便性を考えて、高価なHDMI端子をあえて側面に設置)

液晶テレビというと、販売の現場では画面サイズや色再現性、動画対応などの機能面が前面に打ち出されていて、私もそうした価値観で商品を見てきました。しかし、このFORIS.HDのセミナーの開催支援をさせていただく中で、「使う人視点」で考えると、もっともっと異なる価値感で液晶テレビは観るべきなのだと感じるようなり、私自身も大変に勉強になりました。

参加いただきましたモノフェローズの皆様、ありがとうございました!

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